Rb74-Sidewinder
短距離空対空ミサイル Sidewinder
【サイドワインダー アメリカ土着の蛇の名前】
Rb74は、AIM-9Lサイドワインダーをサーブダイナミクスがライセンス生産しているもので、Rb24(AIM-9P)の後継として採用されました。 AIM-9Pは相手の後方を占位する必要があり、またIRシーカーが固定であるため、非常に視野が狭く使い勝手の悪い骨董品クラスのサイドワインダーです。 9Pをもじってキューピーサイドワインダーなどと言われる事も(あるわけがない)。 RB74はオールアスペクト、すなわち全方位攻撃能力を持ち、ヘッドオン状態での発射が可能になり、フレア耐性も格段に向上した1980〜90年代主力のサイドワインダーミサイルで、古い部類に入る短射程空対空ミサイルでありながらも、アメリカを筆頭に、日本、イギリス、ドイツ、イタリア、韓国、台湾、スペイン、カナダ、イスラエル、サウジアラビア...etcそしてスウェーデンと、数十カ国で20年もの間、主力短射程ミサイルでありつづけました。 実戦での命中率は実に80%超、史上初めてカタログスペックと実戦での結果が合致したミサイルと言われ、AIM-9Lによって散っていった航空機は数十に達します。この実績の前には最優秀短射程ミサイルであったことを疑う余地すらないでしょう。 とは言うものの、さすがに世代前のミサイルであるため最新の短射程ミサイルと比較すると大分見劣りします。 今後、次世代の高機動Rb98IRIS-T短射程ミサイルに置き換えられるか、二線級のミサイルとして最前線を退くことになりそうです。 AIM-9Lのその優れた実績と技術はAIM-9X次世代サイドワインダーへ着々と受け継がれています(スウェーデンは採用しませんが)。 しかし、米軍や航空自衛隊のAIM-9Lにはない、後翼の「欠け」は何なのでしょうか? |
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