Su-27 vs MiG-29

Su-27は先進国と呼ばれる経済力のある国家へ配備されている機体は皆無です(なんでロシアがG8に入ってるんだ?)。各国の戦闘機運用を見ると、ほとんど空軍力=経済力であるため大規模な空中戦に投入されたことがありません。
それゆえに実戦参加のフランカーはほとんどが非誘導爆弾による航空支援に徹しているのが実情です。そのSu-27も戦争中の空での空中戦を行ったことがあります。

1998年5月、エリトリアがエチオピア領内に侵攻したことにより、同国間で武力衝突が勃発しました。エチオピアはロシアより5機のSu-27の中古を購入(1機は事故により喪失)し、エリトリアはウクライナより8機のMiG-29の中古を購入し、実働体制におかれており、まれにみる同じ生産国の戦闘機による空中戦が行われることになります。

当初、戦闘はR-27ミサイルなど中射程で行われ、最低でもSu-27は3発、MiG-29は4発のR-27が発射されていますが、これらによる撃墜は皆無です。最低でも7発発射し撃墜がゼロなのですから、とても信頼の置けるようなミサイルではありませんでした。

1999年2月25日、遠く東ヨーロッパはユーゴスラビアでの情勢が悪化しつつある中、ついにエチオピアのSu-27によりエリトリアのMiG-29が撃墜する戦果をあげました。R-73アーチャーIRMをヘッドオンで発射したとのことです。

その後、国境地帯での紛争が絶えませんでしたが2000年6月に終戦条約が結ばれ、紛争は終結しました。












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